土入れスコップの選び方と使い方|植え替えで微塵を落とすコツ
植え替えのたびに机の上が土だらけになる、鉢のふちに土が乗って汚れる。原因はスコップの形が鉢に合っていないことがほとんどです。口の小さい鉢には、筒を斜めに切った「土入れ」型が向いています。底にふるい穴があるタイプなら、土を入れながら微塵だけを落とせます。
筒型(土入れ)が小さな鉢に向く理由
一般的な移植ごては先が広く、口径10cm以下の鉢では土が両脇からこぼれます。筒型の土入れは先端が細く、鉢のふちに沿わせて差し込めるので、株元の狭いすき間にも土を送り込めます。
筒の断面が丸いと土が流れやすく、底が六角形など角のある形だと机に置いたときに転がりません。片手で持ち替えながら作業する植え替えでは、置いたときの安定感が意外に効きます。
- 口径6〜12cmの鉢、多肉植物・塊根植物の植え替えに
- 先端の開口が長いほど一度に運べる土が多い(目安110mm前後)
- 全長20cm前後だと深い鉢の底まで届く
微塵(みじん)を落とすと何が変わるか
微塵とは、赤玉土や鹿沼土が崩れてできた粉のような細かい土です。これが鉢の中に溜まると土の隙間を埋めてしまい、水はけと通気が悪くなって根腐れの原因になります。植え替え前に土をふるいにかけるのが基本ですが、ふるいを別に用意するのは手間です。
底にφ2.5mm前後の穴が空いたスコップなら、土をすくって軽く振るだけで微塵が落ち、粒の残った土だけを鉢に入れられます。赤玉土の小粒(3〜6mm)はそのまま残り、崩れた粉だけが抜ける穴径です。
- 赤玉土 小粒・鹿沼土 小粒: φ2.5〜3mmの穴でちょうどよい
- 細粒(1〜3mm)を使う実生や挿し木の用土: 穴径が近く落ちすぎるので、ふるい穴なしのスコップか、振らずに使う
- 化粧砂・軽石: 微塵はほぼ出ないので振る必要なし
こぼさず入れる手順
1. 鉢に株を仮置きし、株元の高さを決める。2. スコップに土をすくい、2〜3回軽く振って微塵を落とす。3. 開口を鉢のふちの内側に差し込み、筒を少し傾けて土を流し込む。4. 一周入れたら割り箸などで軽く突いて隙間を埋め、もう一度入れる。
土は一度に入れず、株の周りを回るように少しずつ入れると偏りません。支柱を使う株は、支柱を先に挿してから土を入れると根を傷めずに済みます。

